中積 由美

Nakazumi Yumi

訪問看護ステーション高田馬場、所長、作業療法士

2016年4月1日入社

訪問看護スタッフインタビュー

明るく、スタッフからの信頼も厚い所長です。

入社したのはいつですか?

2016年の4月です。
私が入ったときは、まだ高田馬場ステーションもまだ人数が少なかった頃ですね。

2年勤務してみてどうですか?

あっという間でしたね(笑)。
私は転職が初めてだったのですが、自分で納得できるところでやっていこうと決めてベストリハを選んだんですけど、良い意味で短期間で変化のある会社だなというのは感じますね。
デイサービス部門は創業当初からあって、訪問看護部門はまだできて間もないっていうのも承知で入らせていただいたんですが、私も前の病院で立ち上げを経験しているのでわかるのですが、みんなで考えてやりやすいように変えていくというか”会社を創りあげていく”というのがまず第一印象でしたね。

中積所長が入社した時はまだ訪問看護ステーションも2店舗目でしたもんね?

そうですね。その頃は大変だったなという感じですね(笑)。

その頃はまだ新宿区で「ベストリハ」自体も浸透していなかったでしょうし、信頼を得るところから始まったと思いますが苦労した話とかありますか?

初めてLC(営業)を経験しましたが、正直当時は抵抗もありましたね。
作業療法士として何をアピールしたら良いのかもわからなかったし、自分が思っていることを行動に移しても実際に結果に出てこないこともありますし、自信はなかったですね(笑)。
その中で経験のあるスタッフからいろいろと教わってやっていましたが、結果として出るまでにはやはり時間はかかりますよね。

どれくらいかかりましたか?

体感では1年はかかったかなと感じました。
今でも自分が思っているとおりに100%出来ているとは思っていませんけど、1年経ってなんとなくわかってきたかなって感じですね。

前の病院はどれくらい勤めていたんですか?

9年くらいですかね?学校を卒業してからずっと勤めていました。

9年勤めた病院を退職して、在宅にチャレンジしようと思ったきっかけって何だったんですか?葛藤はありませんでしたか?

そうですね、迷いもありましたね。
リハビリ職としていろいろなジャンルで経験していくというのは大事なことだと思っていたので、何かしら別の分野にチャレンジしてみたいという想いはあって。
回復期の病院だったんですけど、退院したそのあとっていうのはフォローがなかなか難しかったんですね。
退院したあと患者様が来てくれて「これができないんだけど、どうしたらいい?」って相談されることがあって、あぁ…足りなかったんだなぁって思ったので、実際にご自宅に行かれた時にそこでできるリハビリってあるんだろうなって思い、在宅に興味を持ちました。

その中でも最終的にベストリハを選んだのは、経験が活かせそうだったからですか?

そうですね。
いろいろな訪問看護ステーションも見させていただいていたのですが、なんか活気があるなって思って。
デイサービスの方とか他の事業の今後の話も聞かせていただいていたので、視野を広げて会社を大きくしていくという点にも惹かれましたね。
会社が大きくなって広がっていったときに、自分の知識やスキルが活かせるのかなって思いました。

作業療法士は訪問看護では具体的にどういったリハビリを提供しているんですか?

実際「OT(作業療法士)さんにお願いします」という依頼は多くはないので、広い範囲でPT(理学療法士)やST(言語聴覚士)というか嚥下なども介入するので、広い範囲でみていかなくてはいけないっていうのはあります。
その中で「OTさんにお願いします」という依頼があったときに、ADLをみてほしいっていうケースはあまりないんですけど、実際介入したときに”この方はADLの評価が必要だな”と思う方にはOTとして介入します。
OTとしては、今までできていたのにできないこと。例えば食事の際にお箸を持てていたのに持てなくなった、字が書けていたのにブレるようになったとか。
細かいことですが、利用者様が「前できていたのにできなくなった。それがすごく気になる」っておっしゃっていても、病院側からしたら生活はできるから退院という形になってしまうんです。でも利用者様にとっては「もっとこうしたいのに。」っていうご希望があるので。
手ってすごく細かい動きをするので、なかなか自分でどうこうっていうのが難しいんです。
その中で訪問なので物品がない中で何でどういう風に動きを引き出してあげるかっていうのが難しくて、どういう道具を使ったらこの動きを引き出してあげられるのかなとかも考えて提供させていただいています。
そういえば、このあいだ他のステーションの言語聴覚士にインタビューしたときに、バッグから7つ道具みたいなのが出てきたんですよ(笑)

私もありますよ!お手玉とかも持ち歩いてますよ(笑)。
利用者さんにとっても何かを使うっていうのはモチベーションにもなるし、指標になるんですよね。
ただ動かすっていうよりは何かを使って何かができるっていう方が、動きのフィードバックがしやすいんですよね。

それはなんですか?

スポンジです!スポンジを切ったものをピンチでつまむっていう動作ですね。
スポンジもいろいろな大きさのものを用意しています。

それって利用者様のレベルなどに合わせて選ぶんですか?

そうですそうです!
福祉用具とかもあるんですけど、それを買って実際に使ってもらえるかっていうのはわからないので、本当に簡易的なものが多いですね。
これを使ってこういう動きがやりづらいなっていうのがわかったりしますね。

中積所長が担当している利用者様は何人くらいいるんですか?

今は20名くらいですかね?

もちろん、それぞれご自宅の状況とかニーズとか違いますよね。

そうですね、把握は大変ですね。
ご本人とご家族のニーズがどこにあるかっていうのをしっかり把握した上で、こういうものも必要ですよっていうのも提案していかないといけないので。
でもそれはコミュニケーションがしっかりとれていれば、そんなに難しことではないですね。
自分がやったことに関しても「どうでした?」って聞いて、もっとやりたいこととかを聞き出しています。

今一番大事にしていることってなんですか?

やはりコミュニケーションですね。

他の方に聞いてもやっぱりその答えが返ってきますね。全員病院とはそこが違うって言いますね。

でも病院でも私の大事にしていることはそこだったので、自分自身ではそんなに変わってはいないですね。
第一にって言われたら、まずコミュニケーションかなって思います。やっぱり人なので。
いくら良いセラピストであっても、エゴで終わってしまいますからね。

ちなみにいつから所長になりましたか?

2017年の9月くらいからでしたね。

所長として気を付けていることとか、やりがいとかはありますか?

職場ってスタッフ同士でできるものなので、職場のスタッフ間のコミュニケーションもそうですし、雰囲気を大事にしたいなって思いますね。
上司・部下っていうよりも仲間っていう感覚で私はやりたいですね。仲間として関わってた方が横の関係がうまくいくんじゃないかなって。
上司だからっていう威圧感が出るのは嫌だなって思います。時には必要なんでしょうけどね。

病院ってなかなか多職種と連携がとりづらいっていうのを聞いたことがあるんですけど、実際はどうでしたか?

私がいた病院はマトリックス組織っていうのを謳っていて、縦割りじゃなくて横のチームでやっていきましょう!という組織だったので、そういうのもある意味今に影響あるかなって思いますね。
もともと横の意識もありましたし、違和感もなかったので。そこは今の強みではありますね。

なるほど。
ちなみに休みの日はどのように過ごしていますか?

土日もですけど、休んでファイブのときはしっかり計画をして、ここまでに頑張ろう!っていう風にしてますね。

5連休がとれるっていうのはやっぱり息抜きになりますよね。

そうですね。自分が好きなタイミングでとれるっていうのはありがたい制度だなって思いますね。

中積所長は今後どういうキャリアを歩んでいきたいですか?

所長として足りない部分のフィードバックをもらいたい、というか指標が欲しいので、課長などにアドバイスいただきながらスキルアップさせたいなって思いますね。
あとは事業所として、会社として働きやすい職場っていうのを吸い上げていろいろ提案させていただきたいなって思っています。

中積所長、本日はありがとうございました。