一昨日はベストリハビリ勉強会でした。
納涼祭準備など色々あるみたいで参加者が少なかった、、。
■小川(柔道整復師)
・脳卒中
分類:脳腫出血、くも膜下出血、脳梗塞(心原性、アテローム血栓性、ラクナ)
◆脳出血:①高血圧などによって動脈硬化が進展し起こる高血圧性脳出血の頻度が高い(70~90%)が、脳動脈瘤、脳腫瘍、外傷などが原因となることもある。
出血の部位により症状は異なりますが、片麻痺、半側感覚障害、言語障害、小脳性運動失調、四肢麻痺、けいれんなどが出現します
②2009年人口10万人対の脳内出血年間死亡率は、26.2人である。また、クモ膜下出血年間死亡率は11.1人である。また、遺伝性の脳出血はない。
③症状は、出血部位や大きさによりさまざまであるが、一般的に発作時に頭痛があり、麻痺の進行とともに意識障害が憎悪し、昏睡にいたることが多い。また昼間の活動期の発症が多く、通常、高度の高血圧の既往がある。
④診断:高血圧があり、活動時に急激に麻痺、頭痛、昏睡が起こり、血性髄液を呈する。確定診断には、CT、MRIが必要である。
⑤出血部位によって外科治療の対象となる。重症例では、早期に外科治療により救命できても、植物状態にとどまる例が多い。意識障害が中等度の例では、早期に手術を行えば良好な結果が得られるようである。内科的治療は脳梗塞に準じる。
◆くも膜下出血:①クモ膜下空内に出血する
②脳動脈瘤の破裂(70%)、脳動静脈奇形(10%)、もやもや病である。
③年間発症頻度は、人口10万人あたり15人で、40~50歳代にピークがあるが、あらゆる年代で起こる。性差はない。
症状:☆突然出現する。まるで「頭からハンマーで殴られたような激しい頭痛で発症する」頭痛部位は局所的というよりも頭全体のことが多い。悪心、嘔吐も伴うこともある。頭痛の持続時間は、さまざまで数秒で消失するものから、5~15日程続く激しいものまであるが、一般には3週間ほどで消失する。重症なものでは5分以内に急死することもある。
☆意識障害は、30~50%にみられる。このとき脳内出血を伴っていることが多い。意識障害は出血による急激な脳圧亢進が関与しているときとされ、1時間以内に回復することが多い。
☆髄膜刺激症状を認めることが多い
☆再出血や血管れん縮などで再発傾向が強い。再発率は、動脈瘤では70%、動静脈奇形では30%である。再発は、2週間以内が多く。特に脳動脈瘤の破裂による死亡は初回発作で10~15%、再発では40~50%に達する。
診断:血性髄液を認め、確定診断にはCTが不可欠である。
治療:脳動脈瘤の治療として動脈瘤内への血流を途絶するため手術を行い、クリップをかけることが多い。
◆脳梗塞
・脳血栓
原因:高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、肥満、喫煙などによって動脈硬化を進行し、血管を閉塞して発症する場合が多い。しかし、血管炎や血液疾患が原因となる場合もある。
症状:以前より一過性脳虚血(TIA)を繰り返していることが多く、安静時に発症することが多い。経過は緩徐で、段階的に麻痺などの局所症状が進行していくことが多いが、意識障害を欠く事が多い。
・脳塞栓
原因:心房細動などの不整脈や心臓弁膜症によって心臓内の血流が乱流となって血栓を形成し、血流に乗って飛んできて脳動脈瘤を閉塞させる場合が多い。心筋梗塞が原因となって血栓をつくったり、脂肪や空気、腫瘍、細菌などが血管を閉塞することもある。
症状:一過性脳虚血(TIA)などの前駆症状を欠く事が多く、発症は急激で数分以内に症状は完成する。頭痛や意識障害はあっても軽度である。
◆脳梗塞の種類
・ラクナ梗塞
脳のごく細い血管に起きた動脈硬化が原因となって発症する小さな脳梗塞です。ラクナとは、ラテン語で「小さい孔」「小さい空洞」を意味しています。
・心原性脳塞栓症
心臓の中でできた大きな血栓が頚動脈を通って脳に流れて、太い動脈を詰まらせてしまう梗塞。突然詰まらせてしまうので脳梗塞の中で最も重症になりやすく、症状も急激に現れやすい。
・アテローム血栓性脳梗塞
比較的太い脳の血管に起きた動脈硬化が原因の脳梗塞です。
糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が危険因子となり、余分なコレステロールが血管壁に沈着したものです。喫煙や肥満なども、動脈硬化を促進する要因です。
次回からはリハビリカリキュラムの模擬小テストを行っていきます。