一人ひとりに合ったケアを提供しながら、「自宅のように過ごせる環境づくり」に日々奮闘している。
最期まで自由に、一緒に。できる限りの希望を叶えてあげたい。
一人ひとりに合ったケアを提供しながら、「自宅のように過ごせる環境づくり」に日々奮闘している。
更新
前職の特養では、主に胃ろうの方をケアしていました。ご高齢でお亡くなりになる方も多かったのですが、たまたま看取りをしていない施設で。病院に救急搬送される利用者様の姿をみて、「自然な形でご逝去(せいきょ)されていただきたい」「最期の時を家族と一緒にお過ごしていただけたらな」と思うようになったんです。
それで、転職先としてホスピスを探していたところ、転職エージェントの担当者からベストリハを紹介してもらいました。「やりたいを叶える」というコンセプトが、自分の目指しているものにマッチしていると感じました。ちょうど、ナーシングホーム西船橋がオープンする時だったので、オープニングも関われるとのことから入社を決めました。
ナーシングホームは施設みたいな形ではありますが、生活環境としては、自宅と同じようにお過ごしいただけます。入居前の見学で説明する時も、「アパートの一室を借りたと思って」とお伝えしています。自宅のように自由に生活できる、そこに看護師と介護士が常駐していて何かあった時にも安心。私は、そこがとてもいいんじゃないかな、と思っています。
介護士としては、一対一で、目の前の利用者様のケアに集中できるところを魅力に感じています。ユニットケアでは、お一人おひとりとじっくり向き合うのが難しかったので。その方だけに費やせる時間があるというのは、働く上ですごくメリットだと思っています。
日勤は、25 分介入で、13 ~ 14 件ほどスケジュールが決まっています。ある方は入浴介助を、別の方はオムツ交換や食事介助といったように。スケジュールに沿って、入居者様が必要とするケアを提供しています。
夜勤も、日勤と同じように訪問介入のルートが決まっています。ただし、夜勤帯はイレギュラーなことが起こりがちです。神経難病等で体の自由がきかない方もいらっしゃるので、緊急性が低くてもコールがなることが少なくありません。看護師2、介護士1 の3 人体制ということもあり、みんなで協力しながら、可能な限りスケジュール通りにケアできるよう努めています。
医療依存度の高い入居者様が多いので、医療的な知識がとても身につくと思います。例えば、気管切開のチューブがある方は、オムツ交換で体位を変えるにも角度や速度等を考えなければなりません。また、末期がんの方は、少しでも痛みがやわらぐようその人に合った体制を整えることが大切です。
私自身、ここにきて医療的なスキルをたくさん学ぶことができました。キャリアを積んでもまだまだ毎日が学びなので、それもやりがいのひとつになっています。
入居者様お一人おひとりに接していけるので、「訪問介護が好き」という方はすごく合っているのではないでしょうか。
看取りの時には、ご本人とご家族がずっと手をつないで最期の時を過ごされて。ご逝去された後に、「最後の時間を一緒に過ごせて良かったです」と一言があった時は、サポートできてすごく良かったなと思いますね。
また、南千住では、ご家族と一緒に近隣の神社に初詣に行くなど、イベントも結構やっています。気管切開された方も、人工呼吸器を持ってお参りしていますし、そういうところは素晴らしいなと感じています。