プレイングマネージャー。
「3年で辞めようと考えていた」と話す
彼は、いま地域住民やスタッフの
夢実現に向け奮闘している。
更新
前職は、埼玉の総合病院で働いていました。急性期・回復期・外来・訪問をローテーションでまわって、退職したのが6年目です。徒手療法をメインで勉強していたこともあり、個人的には外来リハビリに魅力を感じていました。
総合病院では、若い学生から90代の地域の人まで幅広くリハビリできました。ただ、病院のなかからは在宅のことが感じきれないところがあって。それで、後輩指導とかを含め一区切りつくタイミングで、在宅のリハビリにチャレンジしていこうと思ったんです。
最初に知ったきっかけは、人材紹介会社でした。自分で調べていくなかで、「頑張った分だけお給料に反映してくれる会社なのかな」と思い、そういったところに惹かれました。実は、もともと3年で辞めようと考えていたんです。いま入社して6年になりますが、入社当初は海外の大学院に行きたいと思ってたんですね。リハビリの勉強になる、留学費用もためられる。要するに、当時の私にとって条件が良かったんです。結局コロナの影響で留学は考えるのをやめてしまいましたがベストリハの働きやすさ、やりがいを感じて現在も楽しく働いています。
ベストリハには、いろんな仕組みがあります。リハビリ部門でいったら、例えば訪問件数に応じて手当てがつき頑張った分だけ対価がもらえる感じで。自分の努力に対して、しっかりフィードバックがあるので嬉しいですね。
痛みのケアから生活特有の動作練習まで、幅広くリハビリしています。膝・腰が痛い方に対しては徒手療法をしっかりできる環境にありますし、上がり框の昇り降りをピンポイントで練習したりすることもあります。在宅だと、目標が明確なケースが多いんですね。「床屋さんにひとりで行きたい」とか、「選挙があるから投票に行きたい」とか。具体的な目標があるので、『そしたらここは昇れないとね』『鍵の開け閉めできなきゃ』といった、その方のやりたい活動・思いを叶えてあげるアプローチが中心となってきます。
会社の理念としても「やりたいを叶えて不自由な世界を変える」があるので、利用者様ファーストを強く意識しています。セラピストはエゴが出やすい職種ではあると思うんです。でも、そこは在宅なので。利用者様がどう考えるか。どういう生活を送ることでQOLを上げていけるのかを第一に考え、リハビリするようにしています。
私が働いている荒川区は下町な感じで、フレンドリーにお話しながらリハビリできることが多いですね。「荒川でうなぎといったらここかな」とか教えてくれて。『自転車で通ったらたくさん並んでました!』と報告してみたり。そういう何気ない会話ができるのがすごい楽しいですね。
病院のリハビリは、全体的にしっかり能力をあげていこうとするところがありますよね。それと比べると、在宅は、利用者様の生活課題にフォーカスしてアプローチできると思います。どちらも大事な分野・場所ではありますが、病院で漠然としていたところが在宅だとより具体的になってくる感じです。
それから、在宅だと人生の最期に立ち会うことも多いです。私自身も、OTや看護師と協力しながらお看取りまでできて、ご家族様に「すごい良かった」と言っていただけたことが印象に残っています。在宅って、ほんとにご家族様の気持ちとか、本人の揺れ動く気持ちとか日に日に変化していくので、そういったところにいかに寄りそえるかが大事だと思います。
主任を経て所長をしているんですけど、もともと人に教えたりルールをつくったりするのが好きで、もっとマネジメントもやりたいなと思っています。いまは、日暮里支店の基盤、ルール、働きやすい環境づくりをしつつ数字もあげるっていうところで、ゆくゆくはエリアマネージャーなどにキャリアアップできたら嬉しいです。
病院のなかでリハビリの職務を全うすることも素敵だし、素晴らしいことだと思うんです。しかし、在宅でしか学べないアセスメント能力もいっぱいあるんですね。なので、少しでもいいなとか、どうしようかなとか考えてたら、思いきって飛び込んでみるのがおすすめと伝えたいです。もちろん先輩スタッフもいますし、わからないことがあってもそこで勉強すればいいだけなんで、「気持ちがある」というのが一番大事です。
利用者様やご家族様に寄りそってリハビリがしたい、頑張った分だけしっかりフィードバックがある。そうした考えや環境に共感できる方は、きっと合うと思いますよ。